15年以上活用したシステムから乗り換えた理由は2つ。機動力の高さと、全従業員が扱える直感的な操作性
- 社名
- 株式会社パソナグループ
- ユーザー数
- エリア
- 掲載日
- 2024.9.30
課 題
以前の安否確認システムでは、スマートフォンから管理画面の操作・確認ができず、災害時に管理者が迅速に対応できないリスクがあった
安否確認の対象地域の登録数に制限があり、出張先や旅行先など、居住地と勤務地以外の場所では安否確認が困難だった
メールアドレスの登録が管理者側からできず、登録促進の追いかけが必要だった
対 策
比較検討の結果、直感的な操作性と柔軟なカスタマイズ性に魅力を感じた安否確認サービス2を導入
グループ会社への周知は、定期的に開催される「人事会議」でシステム移行の検討段階から相談し、安否確認サービス2に決定した際には選定基準や使用感、準備状況について報告し連携を進めた
従業員への周知には、安否確認サービス2の利用者向けマニュアルを活用。従業員向けと管理者向けのマニュアルをそれぞれ用意し、訓練を通じて実際に操作する機会を設けた
効 果
スマートフォンからリアルタイムで従業員の安否情報を確認できるようになり、迅速な初動対応が可能に
従業員の出張先や帰省先も安否確認の対象として登録可能に。あらゆる状況下においても安否確認を完遂できる体制を構築した
管理者権限の詳細設定を進め、グループ包括の利用でも堅牢なセキュリティ・プライバシー保護を実現
15年ほど前から安否確認システムを活用していたという同社。しかし、グループが拡大するにつれ、以前導入していたシステムに課題を感じるように。そして、令和6年能登半島地震をきっかけに、安否確認サービス2への切り替えを決意したといいます。
今回は、以前のシステムに感じていた課題や、それを解消するために安否確認サービス2をどのように活用しているかについて、執行役員 HR本部 副本部長の細川さん、HR本部 グループHR部 副部長の松永さん、HR本部 グループHR部 横山さんに伺いました。
老若男女、誰でも簡単に扱えることが絶対条件
安否確認サービス2の導入前は、どのような課題を抱えていましたか?
細川さん:弊社では15年ほど前から、安否確認サービス2とは別の安否確認システムを利用していました。しかし、活用するなかで徐々に課題が見えてきたんです。
一つ目の課題は、スマートフォンから管理画面の閲覧や操作ができず、従業員の安否確認状況を確認するのにパソコンを開く必要があったこと。管理者が出先にいる際に災害が発生した場合などには対応が遅れてしまうリスクがありました。
もう一つの課題は、安否確認を実施する対象地域の登録数に制限があり、居住地と勤務地しか登録できていなかったこと。弊社は淡路島にも本社機能がありますし、ワーケーション制度も導入しています。しかし、従来のシステムでは出張先・旅行先で災害にあった場合、安否確認の対象外になってしまうケースも想定されていました。
災害はいつどこで起きるかわかりません。そのため、速やかに全社員とご家族の安否を確認する必要がありました。
令和6年能登半島地震は、まさに予想外のタイミングでの発生でしたが、当時はどのように対応したのでしょうか?
松永さん:多くの従業員が帰省をしているタイミングで発生した地震でした。
当時の安否確認システムには帰省先が登録されていなかったため、活用することができず……そのため、緊急連絡先を参照し、被災地域とゆかりのある従業員をピックアップ。メールや電話で連絡して、安否確認を行いました。
人力で対応されたのですね。この経験が、システム入れ替えのきっかけになったのでしょうか?
松永さん:はい。以前からシステムの変更は話に出ていましたが、令和6年能登半島地震を受けて、本格的に検討を開始しました。
比較検討は、安否確認サービス2を含めた2つのシステムで実施。判断基準はいくつかありましたが、誰でも簡単に操作できることが絶対条件でした。
じつは、グループ会社のなかに、すでに安否確認サービス2を利用している会社があったんです。運用を担当する社員に話を聞いたところ「かなり使いやすい」とオススメされました。
そこで『無料お試し』を実施。使用感の良さを実感するなかで、以前のシステムで課題だと感じていたポイントを解消できるだろうとも確信したため、導入を決めました。
特例子会社でも導入。日常的な連絡手段として利用し周知を進める
以前のシステムから安否確認サービス2への切り替え作業は、どの程度の時間がかかりましたか?
横山さん:約1ヶ月で作業は完了しました。
まず、安否確認サービス2のお試し利用時から、従業員情報の整理を行い、スムーズにシステム移行できる準備を進めていました。安否確認サービス2への切り替え作業を開始したのが、ちょうど7月の頭。そこから1ヶ月以内に完全に切り替えが完了し、7月末には安否確認訓練を実施できましたね。
ただ、7月中は、万が一災害が発生したとしても対応できるように、以前のシステムも併用し不測の事態にも備えていました。
システムの切り替えについて、どのようにグループ会社への周知を進めましたか?
松永さん:弊社では、定期的にグループ会社の人事担当者が集まる「人事会議」を開催しています。
そこでシステム移行を検討している段階から相談しており、安否確認サービス2に決定した際には、選定基準や実際の使用感、進めている準備などについて報告しました。その後、システムを連携するグループ会社への周知を進めていきましたね。
従業員への周知はどのように対応しましたか?
松永さん:従業員への周知については、安否確認サービス2の利用者向けにあらかじめ用意されている『マニュアル』を活用しました。
従業員向けのマニュアルと、管理者向けのマニュアルをそれぞれ周知し、従業員に対しては各部門の上長から通知。従業員登録が完了した後には訓練を実施することで、実際に安否確認サービス2を操作する機会をつくりました。
移行直後は操作方法などについて従業員から問い合わせがありましたが、それに対しても『オンラインヘルプ』を参照すればすぐに解決できましたね。
安否確認の訓練以外では、安否確認サービス2をどのように活用していますか?
細川さん:安否確認サービス2を社内の連絡手段として活用している会社もあります。
当社グループには特例子会社もあり、障がいを持った社員が多数活躍しています。そういった会社では、全従業員にシステムに慣れてもらうため、健康診断や予防接種の告知といった連絡にも活用するようにしていますね。
プライバシー・セキュリティの観点からも安心して活用できる
あらためて、安否確認サービス2についてご感想をお願いします。
横山さん:まず、以前感じていた安否確認に対する課題が、すべて解決できたことが大きな成果だと感じています。
管理画面をパソコンだけでなくスマートフォンからも確認できるようになったことで、常にリアルタイムに従業員の安否情報を確認できるように。迅速に初動対応が行える体制を構築できました。
くわえて、安否確認サービス2は、操作が非常に簡単なのも魅力。マニュアルもありますが、ほとんどそれを見る必要がなく直感的に操作できます。老若男女、さまざまな従業員が働く弊社にとって、最適なシステムだなと実感しています。
以前課題を感じていた安否確認の対象地域については、現在どのように対応していますか?
横山さん:居住地と勤務地の登録は、以前と変わらず行っています。出張やワーケーションに行く従業員については、向かう先の地域を登録するルールに。さらに帰省先についても登録を進めており、どのような場合でも安否確認を完遂できるよう体制を整えています。
安否確認サービス2は、どのような企業に向いてるシステムだと思いますか?
細川さん:誰でも容易に扱える操作性の良さにくわえ、管理者権限のカスタマイズ性も安否確認サービス2を利用するメリット。管理者の権限を細かく設定できるため、グループ会社間で従業員情報が不用意に伝わることがなく、プライバシー・セキュリティの観点からも安心して活用できます。
シンプルな機能性でコストパフォーマンスも満足です。従業員数が多い企業や、ホールディングス体制をもつ企業は子会社の状況もタイムリーに把握できるため特におすすめです。
素敵なお話をありがとうございました。今後の防災・BCP対策においても引き続き安否確認サービス2をお役立てください!
※掲載内容は取材当時のものです。